今回は本の紹介です。タイトルは『村を守る不思議な神様~あきた人形道祖神めぐり』です。まだ7月ですが、ぼくの中で今年の面白い本第1位です。タイトルもそうですが、表紙を見て即買いを決定しました。期待を裏切らない内容でした。
ちば
もくじ
秋田の村の神さまをめぐるお話
秋田人形道祖神プロジェクトという、聞いただけで面白そうなプロジェクトによって刊行されています。秋田各地に点在する道祖神をめぐっていくお話です。
思わず引き込まれる美しいイラスト
この本の特筆すべき点は、イラストが美しいことです。ふだんぼくは本を読んでいてもイラストに目を奪われることはほとんどありません。また、美的な素養は全く無いのですが、この本に登場する神さまのイラストは見入ってしまいました。かわいい感じもあります。棟方志功感もややあります。表紙を見ていいな、と思った方には特におすすめです。
ルポやエンタメノンフィクションが好きな方におすすめ
ページ数は78ページです。本文はゆるめの内容かと思いきや、めぐった村の歴史や、祀られている神様の深堀りエピソードが数多く収録されていてけっこう読み応えがあります。読み進めるのがもったいない内容になっています。シリーズ化してもらいたい気持ちです。
秋田に行きたくなる
この本は読み物として純粋に面白いのですが、読み進めていくとこの本を持って秋田に行きたくなります。ツアーとかあれば母、姉と行ってみてもいいかな、と思います。
ここで紹介されている神さま達はなまはげを超えたキラーコンテンツ感があります。こんな神さまにずっと守られていたなんて、秋田は油断ができないです。
この本のデータ
著:宮原葉月(イラスト、コラム)小松和彦(文)
装丁:小口翔平(tobufune)
A5判 カラー 78P
刊行:秋田人形道祖神プロジェクト価格:1,300円(税96円)
出典:http://komatsucraft.shop-pro.jp/?pid=132931091 小松クラフトスペースWEBショップ
著者について
宮原 葉月(みやはら はつき)
神奈川県生まれ。2008年よりイラストレーターとして活動開始。
主な仕事として『ピンクとグレー』(加藤シゲアキ、Kadokawa、累計20万部超)、『服を買うなら、捨てなさい』シリーズ(地曳いく子、宝島社、累計40万部)、『蜜蜂と遠雷』(恩田陸、第156回直木賞、第14回本屋大賞受賞)など文芸作品の装丁、イラスト、銀座ソニービルの壁画、SONYのヘッドフォン等製品のイラスト制作、自殺予防ポスター(厚生労働省)、アパレルブランドとのコラボ商品などジャンルを問わない活躍も見せる。2017年から秋田市在住。小松 和彦(こまつ かずひこ)
秋田市生まれ。青山学院大学文学部史学科卒。2006年から秋田市の工芸ギャラリー・小松クラフトスペース代表。共著に『秋田県の遊廓跡を歩く』(カストリ出版)、2017年から秋田魁新報電子版に郷土史コラム『新あきたよもやま』を連載。出典:http://komatsucraft.shop-pro.jp/?pid=132931091 小松クラフトスペースWEBショップ
入手方法
一般書店にも並ぶのだと思いますが、ぼくは小松クラフトスペースさんのWEBショップで入手しました。スマートレターでポスト投函されます。
参考 『村を守る不思議な神様~あきた人形道祖神めぐり』小松クラフトスペースWEBショップ
この他のおすすめ本はこちら
この他のおすすめ本としては、出てくる猟犬がかわいい本ベスト3というのを書いています。
あとがき
今回は2018年のおすすめ本として、『村を守る不思議な神様~あきた人形道祖神めぐり』をご紹介しました。最後まで読んでいただきありがとうございました。