今回は本の紹介です。作中に登場する猟犬がかわいいです。ネタバレなしです。ベスト3をご紹介します。キャンプや山歩きの時に読む本としておすすめです。
もくじ
第1位 フチ:羆撃ち/久保俊治(小学館文庫)
フチがひたすらかわいいです。羆とたたかうフチを応援しながら読みます。猟犬ノンフィクションでは(そんなジャンルはありませんが)、フチが一番だと思います。著者の久保俊治さんはNHKのプロフェッショナル仕事の流儀にも出演されています。仙人みたいな風貌で、これも必見です。関係ありませんが、番組ではフチのエピソードがあまり出てこなかったのがちょっと残念でした。
第2位 クマ:猟師の肉は腐らない/小泉武夫(新潮社文庫)
クマ(犬の名前)がひたすらかわいいです。話そのものは、著者の小泉先生とよっしゃんの不思議な交流を描いた話です。エンディングにかけてクマが活躍します。話が急展開してちょっと感動しました。クマを応援しながら読んでいます。
第3位 ウヤミリック:極夜行/角幡唯介(文藝春秋)
ウヤミリックがかわいいです。角幡唯介さんの著作はだいたい読んでいて、単独行(アグルーカの行方を除く。二人旅だった)の人ですが、今回もそうなのかなと思ったら犬が一緒でした。
クールで無骨な感じのする角幡唯介さん(ぼくのイメージ)と愛嬌があってお調子者なウヤミリックの組合わせが良いです。極限の環境で探検する話ですが、たまにでてくる角幡さんとウヤミリックの交流を愛でる作品です。
ナショナルジオグラフィックのWEBサイトでウヤミリックについての記事を角幡さんが書いていて、これもおすすめです。角幡さんとウヤミリックの組合せでもっとやってほしいです。
参考 角幡唯介 グリーンランド滞在日記ナショナルジオグラフィック公式サイト
番外編 ハリー:犬(きみ)がいるから/村井理子 亜紀書房ウェブマガジン
もはや本でも猟犬でもありませんが、亜紀書房のウェブマガジン、あき地で連載中の「犬(きみ)がいるから」が最近のおすすめです。村井さんは翻訳家として、また双子男児の母として暮らしています。そこへハリーという子犬がやってきたところからはじまる生活を綴った傑作です。9話、10話が好きです。途中から急展開します。ぼくは熱心な読者ではありませんでしたが(失礼!)、心配で思わず泣いてしまいました。
2018/08/24に書籍で発売されるようです。
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